2007年9月11日火曜日

細胞から見る共生

 細胞というのは、面白い。所謂生命体と呼ばれるものには必ず細胞が存在する。生命体とは細胞の集合体なのである。大学院生のときに、他学科の教育免許を取るため履修していた生物の授業で、DNAやRNAなどのことについて学んだ。RNAとDNAではDNAの方が構造的にしっかりしていて、エイズウィルスやインフルエンザウィルスは基本的にRNAであるため、安定せず、よく変異を繰り返すため特効薬を作るのが難しいなどの話を聞いた。

 また、人間が生まれてくる過程で、おなかの中の赤ちゃんは生物の進化の過程をたどって最終的に人間として形成される。そして人間のDNAは長い間の進化(と言っていいのかわからないが)の過程で、色々な生物の遺伝子やウィルスに感染することで長くなったなどの話も聞いた。

 まだ地球に微生物(バクテリア)しか存在していなかったとき、互いに相手を食べて消化していたのであるが、あるとき、共生が始まったとも聞いた。つまり、取り込んだ他の微生物がそのまま体内で生き続けることによって、多細胞生物が誕生したという。人間の体内で言えば、人間とは違うDNAを持つミトコンドリアなどがその良い例と言えよう。まったく別の生物同士が共生することで、多細胞生物になり、進化してきたというのだ。その証拠に、動植物などの生命体は必ず同じような構造を持つ細胞を持っている。つまり、細胞という生命体が人類や動植物などの生命体の起源とも言えるのだ。(c.f.細胞説)

いずれにせよ、私たちが共に生きているということはこの世界の本質でもあるということを教えられたように思う。

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