2007年8月12日日曜日

感謝の言葉あれこれ

「感謝」という言葉は中国から来た言葉であろう。感謝という言葉をそのまま考えるとすれば、謝る気持ち、相手に対する申し訳なく、有り難いと感じる気持ちを感じるということであろうか。
しかし、おもしろいことに中国語の感謝はなぜか、謝々(シェシェ)である。謝るという言葉の繰り返しが中国では感謝を表すのだ。「ご迷惑をおかけしております。」ということなのであろうか。いずれにせよ、相手に対する何か申し訳なく感じる気持ちを表しているように感じる。
 考えてみれば、私たちは誰かに迷惑をかけてしか生きていけないような存在ではないだろうか。持ちつ持たれつ、お互いに迷惑をかけつつも長い旅路を助け合って生きていく。そんな気持ちが感謝や謝々という言葉の中に含まれていると感じられる。

 ところで、お隣の韓国では感謝の言葉はカムサハムニダで、カムサは感謝という漢字を表している。日本と同様、韓国では感謝と言うのだ。ベトナムはどうかというと、カムオン(感恩)と言い、恩を感じることを表している。また、英語のThankは、Think(思う、考える)と同語源で、自分が感じる思いを相手に表す言葉であろう。ちなみにこれはドイツ語も同じでダンケdankeも英語同様に、denke(思う)と同語源であると聞いた。

 いずれにせよ、感謝の気持ちを胸一杯に感じるということが、人間らしさの大切な一因なのではないかと思う。

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