2007年8月27日月曜日

ミクロの世界とマクロの世界

この世界がどうなっているのか、子供心によく考えたことがないだろうか。
 高校時代に化学の勉強をしたとき、大変面白いと思ったことがある。それは、原子の構造だ。陽子、中性子、イオンなどの素粒子は、まるで月が地球の周りを回っているように、もしくは地球が太陽の周りを回っているように原子核の周りを規則正しく漂っていると聞いた。さらに、それぞれの素粒子は、引力と斥力の両方の兼ね合いにより結合・離反しているのである。これはまるで、宇宙の働きそのもののようだ。
つまり、ミクロの世界とマクロの世界は構造的に大変よく似ているということは大変興味深い。
 このようなことは、実は、紀元前5世紀ごろにはギリシャ哲学で考えられていたことだという(もちろん実証はされていなかったが)。エンペドクレスという自然哲学者は、愛と憎しみという二つの力によって物質が離合集散することでこの世界は成っていると言ったそうだ。

そこで私は空想する。
 実はこの世界のさらに外側には、より大きな世界が存在し、その大きな世界の住人の、体の中の細胞などを構成する小さな原子こそが私たちの宇宙なのではないかと。もちろん、この考えは、無限遡及して、結論が出ない。
 しかし、私たちの存在とはいったい何なのか?と考えるときに参考となる、ひとつの大事な思索になりうるような気がしている。

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