2007年8月30日木曜日

信号と相対的在り方

毎朝、烏丸通を北上して会社に向かう途中、気になっていることがある。
それは路上のマナーといったものだ。

通勤時の烏丸通はさすがに人通りが激しく、人も車も自転車もごった返している。
信号が赤になっても立ち止まろうとしない人々、後ろから突っ込んでくる自転車、赤信号を無視して走り抜けていく車など、けたたましい。

ベトナムから帰ってきたばかりのときは、車が一台も通っていないのに信号を守ることやヘルメットをかぶってバイクに乗ることなどが、不思議に感じられたが、今ではかえって日本のルールを守ることが楽しく感じられるようになった。今自分は日本にいるんだ、という実感が湧くからだろう。郷に入っては郷に従えとはよく言ったものだ。

人々が猪突猛進しているような姿を客観的に眺めるのもなかなかおつだなとこの頃は感じている。こんな喧騒の中で、しっかりルールを守って赤信号で立ち止まる一握りの人々を見て、何か安心感を感じたりもする。一人一人の行動に、それぞれの在り方・存在そのものがあふれ出ていて、このような相対的な在り方のすべてをひっくるめて世界の在り方なのだなと感じる。

0 件のコメント: