2007年8月6日月曜日

参院選と平和記念式典

 今年も8月6日の朝が来た。朝から広島の平和記念(祈念)式典の様子がテレビで流れる。参院選で大敗した責任を問われている阿部首相も参列している。私はなぜか、ほっとした。
 先週行われた参院選では、民主党や他の野党が、自民党の揚げ足取りをするような形(もしくは自滅?)で勝利を得たのだが、参院選の内容は単なる勝ち負け論争、水掛け論でしかなかったように思う。また、阿部首相が参院選大敗の責任を取って総辞職しないことに対する批判が集まっていたが、この平和を願う日(そして8月9日、15日)に国民の代表として記念式典に参加していることにこそ意義があるように思う。もし辞職していれば、この日国民の代表がいないということになっていたであろう。だから私はほっとしたように思う。平和記念式典は、相対的・政治的な上下、貧富、優劣、勝敗といったものを超えたものでなければならない。国民が一丸となって平和を祈念する日でなくてはならないだろう。
 どちらが上か、誰が悪いかと自慢や非難をするのではなく、平和を実現するために、負の遺産を正の遺産として次世代に引き継いでいくために、我々自身の自己内省から始めるべきなのではなかろうか。

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