妻が学生時代に哲学入門として勉強したという『哲学の謎』(野矢茂樹)を最近読んでいる。
この本は自己の中の二者による対話形式で書かれ、ある命題に対して止揚(アウフヘーベン)して書かれている。いわば、自己の中の葛藤を対話という形で現すことで、問題提起をより具現化するといった方法をとっている。
もちろん第三者である読者は介入できないため、内容的なことに関して読者は一方的に受け取ることしかできず、異論を唱える余地がないのであるが、様々な示唆に富んだ本となっている。
いずれにせよ、思想の違う人々による対話の必要性を感じさせる良い本であると思う。
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