2008年5月23日金曜日

王将と玉将

将棋の王将には、実は「王将」と「玉将」(ぎょくしょう)の2枚あることを知らないという方が結構いるようである。通常先手後手のある遊び(○×[まるぺけ]や五目並べ、囲碁、オセロなど)の場合、先手の方が有利であるため、後手側が不利になる。

将棋の場合も先手の方が一手早く有利と通常は考えられるため、後手は上位者が打つ。その場合に後手側が使用するのが王将で、先手側は玉将を使用する。だから、親子で打つ場合などは、お父さんが王将を持ち、子どもが玉将を持つ。「弱い方が玉将を使う」と父親から教えられた方も少なくないのではないだろうか。

こういったことから、私自身はもともと将棋には「王将」が先にあって、「玉将」が後に作られたものと考えていたのであるが、実際には「玉将」が元来の将棋の駒で、後に王将が創出されたらしい。というのも、金、銀、桂、香などの駒は元々珍品・宝物の名前から取られたもので、玉というのも宝物のことを指しているため。

そう考えると実際には強い人が玉(玉将)を持つべきなのかも(笑)

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