2007年11月1日木曜日

ボランティア

ボランティア(Volunteer)という言葉は、ラテン語のVoluntas(意志)から派生した言葉で、直訳すると「自らの意志を持つ者」ということになる。



もっと簡単に言ってしまえば「自ら好きなことを進んでやっている人」ということになるだろうか。




大学一年生のとき、ひょんなことから、とある小さなボランティアサークルの主幹をさせられたことがあった。それから色々とボランティアとは何か考えるようになったと思う。


学生のときは、何かボランティア的なことをすることがとても正しいことであるかのように考えて、障害者の介護や老人の介護に行った記憶がある。自分がやっていることは正しくて良いことなのだと過信していたように思う。


 お年寄りや体の不自由な人を助けることはもちろんボランティアであるし、海外ボランティアなども今はある。
 ただ、気づいたのは、間違ってもボランティアとは悪いことが起こるのを期待することではないということだ。ボランティアサークルをやると、何かからだの不自由な人はいないか、とか、自分を必要としている人はいないだろうかなどと自分よりも劣っているもの、自分よりも弱き者をさがしていたように思う。裏を返せばそれは、何か悪いことが起こらないかと期待することでもあったのだ。



 もし悪いことが起きたときに自分が何者かであるかのように人を助けたりすることがボランティアであれば、悪いことが起こるように、もしくは困っている人がいるように願うことがボランティアの本質になってしまう。つまり単に自分の格好良いところを見せたいだけに過ぎない。


 そうではなくて、自分の周りにいる人をありのままに受け容れ、障害者だとか国籍だとか老若男女だとかを意識せず、仲間として自然に愛する意志を持つことがボランティア的生き方なのだと思う。

0 件のコメント: