帰宅途中、小さな子どもを連れた親子の横を通ったときのこと。
幼稚園児くらいの男の子が母親に、「ママ好きよ♪ ママ好きよ♪」とまるで歌でも歌うかのように繰り返し話しかけていた。幸せ一杯の親子の姿を見て心温まる思いであった。
そういえば、以前ショッピングセンターで、「ママのこと大嫌い!」と叫んでいた小学校低学年くらいのめがねをかけた理知的な男の子がいた。近くで叫んでいたので、否が応でもこちらに会話が聞こえてくるのであるが、私がその男の子に非常に感心したのは、単に「ママのこと大嫌い!」と叫んでいるだけではなくて、その後に「でも大好き!」と付け加えていたからである。
最初はなんのことかさっぱり分からなかったのだが、男の子が叫んでいる文脈から推測するに、お母さんが無駄遣いをしていることをとがめている様子であった。
「ママのこと大好き!でもそんな(無駄遣いをするような)ママは大嫌い!」と叫んでいたのである。だから、「ママのこと大嫌い!」「でも大好き!」と繰り返し叫んでいたわけである。
「子は親の鑑」というが、親が子に支えられているのもいつわりない現実だと実感した。
0 件のコメント:
コメントを投稿