2008年4月2日水曜日

祖母

私の母方の祖母は現在90歳を越え、健在である。
この祖母は、なにせ何でも人にほいほいとあげてしまう。

年金暮らしをしているにもかかわらず、困っている人がいると寄付をしてしまったりする。別の目的で買ってきたおみやげも、途中で知り合いの人にあったりするとすぐにあげてしまう。なにせ清貧を地で行くような人なのだ。

もちろん年金生活をしているにもかかわらず、人に何でもあげてしまうので、生活費に困ったりして長女である私の母に叱られたりもしているのであるが、何でも人にあげてしまう性格は、まさに「三つ子の魂百まで」で直らないであろう。

その反面、大正生まれの祖母は、物持ちが良い。
というよりは、もったいない精神旺盛で、物を捨てることなどないと言ったほうが良いだろう。
包装紙や箱など、捨てることはもったいない、そんな話を祖母から懇々と諭された私も、実は物を捨てることが下手である。

物と人を大切にする祖母の姿は、私にとって人生の鑑となっている。

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